7日から波照間島に行く予定でしたが台風が近づいてきたので船浮から石垣島に来ました。
夕刻からかなり風が強くなりましたが、8日の最悪に備え食糧の確保をし、早々とホテルで時間を過ごしました。
8日は以前にブログでも紹介しましたが風と雨がひどく一歩も外に出ませんでした。
ホテル内では揺れも音も殆どしませんでしたが、玄関に出てみると風の強さと雨の激しさにビックリです。
沖縄の台風は発生したばかりなので本土で受ける台風よりもかなり風が強いなと感じました。
毎年、必ずと言って良いほどこの台風を受けてる沖縄ですが、みんなそれに耐えてるんだとその強さを実感しました。
今年は本土でも台風の影響による被害が大きくなってます。
これも人間が引き起こした温暖化などの影響もあるんだろうなと思います。
自然を大事にしないと大変なことになることを世界中のみんなが真剣に考えて欲しいです。
<以前アップした台風の時の写真>
話をもどしまして、9日の今日は曇り空と少し風はあるものの、雨は降っていないので石垣市内を散策することにしました。
あまり観光名所になっていないような所をメインに巡ってみます。
ホテルを出て少し歩くと市立図書館前に石垣島のご当地キャラ!カンムリワシの「ぱいーぐる」がいました。
なんで「ぱいーぐる」なのかと思ったら「パイ」とは沖縄方言で南を指し、カンムリワシのイーグル(鷲)で「ぱいーぐる」だそうです。なるほど。
図書館の前には大きな新栄公園があります。
ここにいくつかのモニュメントがあります。
まずは入り口に「石垣市非核平和都市宣言」と「石垣市 非核平和宣言都市」の石碑です。
内容はこのように書かれています。
人類の生存と平和をおびやかす核軍備を人類社会から
追放、廃絶させ、真の恒久平和を確立することは、
全世界の人々がひとしく希求するところである。
しかしながら、通常兵器はもとより、核兵器による軍備拡大競争、
並びに世界各地における局地的紛争は依然として続き、
世界情勢は一段と厳しく憂慮すべき事態にある。
このことは、我々がかつて経験した太平洋戦争の悲劇を忘却した
暴挙であり、国際協調と平和を理念とするわが国憲法の精神、
並びに地方自治の本旨からして看過できない。
従って、平和で豊かな自然文化都市をめざす石垣市は、
わが国憲法の崇高な理念に基づき、非核三原則の
完全実施を求めるとともに、平和を愛する全世界の人々と相携えて、
すべての核兵器の廃絶を強く訴え、ここに石垣市が永久に
非核平和都市建設に邁進せんことを高らかに宣言する。
昭和五十九年(1984年) 三月二十九日 制定
この奥に「世界平和の鐘」があります。
ここにもこのように書かれています。
昭和29年(1954年)に戦争の悲惨さ、核廃絶、平和の尊さを訴えて、65カ国のコインやメダルなどで鋳造された「世界平和の鐘」は、
日本から米国ニューヨークの国連本部に寄贈されました。
世界の人々が「平和」を祈り、「平和」を考える日になることを願い、毎年国連総会開会の日-「国際平和の日」に全世界に向けて国連事務総長が
鐘打します。
世界の恒久平和は、美しい自然・かおり高い文化を誇る日本最南端の都市に住む私たち石垣市民のすべての願いです。
昭和63年12月10日設置
「世界平和の鐘の会」沖縄県支部
そのまたすぐ奥に「ほほえみの鐘」がありこのように書かれています。
「世界平和の鐘」が設置された昭和63年(1985年)に、「ほほえみの鐘」も併せて設置されました。
この鐘は「非核平和都市宣言」をした石垣市民の善意によって設置されたもので、未来を担う子ども達の幸せとすこやかな成長・世界の永遠の
平和の祈りが込められています。
私たち石垣市民は、市民ぐるみの子育てと平和を求める運動を進め、市民一人ひとりのたゆまぬ努力を誓います。
昭和63年12月10日設置
「世界平和の鐘の会」沖縄県支部
さらに奥には「戦争の放棄」という石碑があります。
表面にはこのように書かれています。
戦争の放棄
日本国憲法
第2章 戦争の放棄
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による
威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
そして裏面にはこう書かれています。
憲法九条は、日本と世界の平和及び安全の道標であることを確信している。しかし、内外の諸情勢にはいぜん厳しいものがある。
よって私たちは迷うことなく「憲法九条の碑」をここに設置し、改めて内外にその意義を闡明(せんめい)にする。
2004年11月3日
「憲法九条の碑」設置石垣市民の会
会 長 森田孫榮
デザイン 湖平正道
書 豊平峰雲
今の政府はこの9条が邪魔なんですね。
これだけ国民が戦争の悲惨さを訴え、世界の永遠の平和を望んでるのに、安易に武力で対抗する環境を造ることが平和を守ると言っている。
そうではなくて今まで通り9条をしっかり守りそのことを世界にアピールして、話し合いで解決する道筋を切り開く努力をすべきだと思います。
我々が日常生活の中で喧嘩し殴り合うと犯罪になります。
でも規模の大きい国同士の喧嘩は犯罪でなく美徳とされるんですね。
これだけ国民の切なる気持ちが書かれているのに、記念碑なんて何の意味も効果もないんですね。
書いていて気分が良くないので今日はこれで終わります。
<続く>
書き忘れがありましたので追加します。
太平洋戦争当時、石垣島地方気象台の壁は銃弾による弾痕の跡が無数残りました。
その一部を新栄公園に移設されています。
<続く>