てぃーだブログ › 新しい記憶 › 沖縄の旅(小浜島)No32

2013年09月25日

沖縄の旅(小浜島)No32

黒島を11:40に出発し、石垣島に12:10着、直ぐに乗り換えて小浜島に向かう船12:50に乗った。
25分程度で小浜島のちゅらさんばし旅ぬかろいターミナルです。
沖縄の旅(小浜島)No32
ここでは「民宿うふだき」にお世話になります。
この宿の2階が客室で1階が食堂です。
本日の宿泊客は6人で、食事はテーブルを囲んで食べます。
僕以外は全員20代の若き女性達。こんな状況に居るのは何十年ぶりだろう。
一組を除いて皆さん個人旅行です。最近は女性一人旅が多いんですね。
食後の団らんでその輪の中に参加です。
久しぶりにゆっくりと話をしました。
話題は、昨日はどこの島を廻ってきたとか、この辺が綺麗、あそこの食堂は美味しいとか・・・つかれた^^;))
沖縄の旅(小浜島)No32
それでは島内を廻りましょう。
まずは大岳(うふだき)に向かって進みます。
集落は結構しっかりした造りの家が多くありました。
庭には綺麗な花が咲いてます。
沖縄の旅(小浜島)No32
少し進むと嘉保根御嶽(カブニワン)がありました。
この鳥居の左側には碑とその下にカンドゥラ石があります。
この碑には

「カンドゥラ石(雷石・力石)」
旱魃の際この大小二個のこの石を
担いだり投げたりすると雨が降る
と伝えられている。

と書かれていました。
別の説明を調べてみると、
カンドゥラ石とは、その年の豊作の感謝と来年の五穀豊穣を願う、小浜島最大の祭りの「結願祭(国の重要無形民俗文化財に指定)」
が行なわれる嘉保根御嶽(カブニワン)の中に置かれている2つの石のことだそうです。
その昔、この石は雷鳴とともに空から落ちてきて大雨を降らせたと伝えられており、島の人はそれを神の仕業と信じ、日照りが続くと
この石を担いだり投げたりして雨乞いをしたそうです。
大きい石は重さ約60kg程度、小さい石でも重さ約30kg程度あり、隕石という説もあるそうです。
沖縄の旅(小浜島)No32
沖縄の旅(小浜島)No32
続いてこんなサトウキビ畑道を通って大岳に向かいます。
沖縄の旅(小浜島)No32
集落から大岳登山口の途中に「山の子守唄」の碑があります。
碑の表面の写真ですがここに唄の歌詞が書かれています。

「山の子守唄の碑」
作詞 宮良高司
作曲 宮良長包
一.ねんねんほろろん ほろほろねむれ
  裏の小山にゃ 夕日がさして
  ほろろん ほろろん
  小鳩も鳴きました
二.ねんねんとろろん とろとろねむれ
  裏の小川にゃ すすきが散って
  とろろんとろろん
  蛙もなきました
三.ねんねんねむれ 夜までねむれ
  鎮守の森には 小鳥もねたよ
  ぽっかりぽっかり
  白い月ばかり

裏にはこの碑の説明があります。
この子守唄は、作詞者で石垣市字石垣生まれの宮良高司(1905~1991年)が、小浜尋常高等小学校在職中(1929~1932年)に、夕暮れどき
の嘉保根お嶽あたりを散策しながら、"教え子たちの夢よ、まどかなれ"との願いを込めて、島の清純な自然景観と人情ゆたかなふるさとの
風情を童謡詩に詠まれたものである。
教え子の作詞に、恩師で近代沖縄が生んだ優れた音楽家宮良長包が作曲(1931年)し、いまや長包メロディーの中でも、「えんどうの花」や
「桑の実」等と並ぶ名曲として、広く世に知られ愛唱されているのが、この「山の子守唄」である。
2003年11月3日建立
沖縄の旅(小浜島)No32
この直ぐ手前に大きな1本の木がありますが、木陰が出来ていてここで地元の方が軽トラを止めて休んでいました。
何しろ強烈な暑さでこの周辺にこの木陰以外に陰になるところがありません。
農作業が終わってこれから帰るところだけど、ここで少し休んで帰るといってました。
今日は特別暑いそうです。
沖縄の旅(小浜島)No32
沖縄の旅(小浜島)No32
大岳の登山口につきました。ここから階段を上りますが入り口に「小浜節」の碑があります。
「小浜節」
一、だんちよ てゆまりる
  小浜てる 島や
  大岳ば くしゃで
  白浜 前なし
二、大岳に 登てぃ
  押しとみゆ見りば
  稲粟ぬ なうり
  弥勒 世果報
三、稲粟ぬ 色や
  二十才頃 女童
  粒美らさ あてぃど
  御初 上ぎる

碑の下の部分には小浜節の説明があります。

「歌碑の趣旨と歌意」
小浜島の「お盆・結願祭・種子取祭の芸能」が平成十九年三月に国の重要無形文化財に指定されたのを受け、ちゅらさん広場の開設と
あわせてこれを記念し、ここに島の象徴でもあり、広く世に歌い親しまれている名曲"小浜節"を後世に正しく継承し発展させていくことを願い、
歌碑を建立するものである。
小浜節は、一七五一年八月から二カ年間、小浜与人(ゆんちゅ)に拝命された、石垣島 大川出身の宮良永祝が、しまの先人新里加武多が
謡っていた歌を琉歌調に改作したものだと伝えられており、歌意はつぎのとおりである。
一、世に誉れ高い小浜島は、大岳を背に、白浜を前にしている。
二、大岳に登り四方を眺めれば、稲粟がよく稔り豊年満作である。
三、稲粟の色は、二十歳頃の女童のように色艶良く粒そろいで、初穂は神仏に捧げましょう。
沖縄の旅(小浜島)No32
沖縄の旅(小浜島)No32
さあ、標高約99mの大岳に登りましょう。
この階段を上ります。
緩やかに見えるけど結構きつい。
沖縄の旅(小浜島)No32
沖縄の旅(小浜島)No32
頂上から見た景色です。綺麗ですね。
沖縄の旅(小浜島)No32
沖縄の旅(小浜島)No32
沖縄の旅(小浜島)No32
目の前を何かが横切った。
沖縄の旅(小浜島)No32
拡大したけどわからん。
沖縄の旅(小浜島)No32
海は綺麗だけど青い空の白い雲も綺麗だ。
沖縄の旅(小浜島)No32

<<続く>>



Posted by 夏が好き at 15:38│Comments(6)
この記事へのコメント
いやあーすごい。
こんなに丁寧に、写真も綺麗に書いてある記事は読んだことない。
さっと読むのがもったいなくって、理解しながら何度も読み返しました。
民宿での若い旅行者との会話。疲れた?わかるなあ。
せっかく沖縄へ行って、旅行者と、おいしい食べ物屋さんの話ししても、つまらんよね。民宿泊まればそんな目にあう(笑)
うふだき荘って、味のある建物ですね。泊まってみたい。ほんでそんな目にあってみたい。実は。。ハハ
大きな木 いいなあ。
いろんなことコメントしたいけど、長くなるので。。。
Posted by おきなべおきなべ at 2013年09月25日 22:58
夏が好きさん こんばんは♬

あ〜、ちゅらさんのエリィの島だぁ〜\(^◯^)/
イメージしていたよりも広い島・・・という感じがする♪

そうそう、こんなに詳しく書くって凄い(・▽・)
1日の終わりには旅行記を書いて、
それを見ながらブログ記事を書いているのかなぁ?
島での事を思い出しながら・・・n楽しそう〜(´∀`*)

あ、あの突然現れたものは・・・プロペラ飛行機(笑)
なんてね♪ やっぱトンボでしょう〜☆彡
Posted by pix islander at 2013年09月25日 23:42
おきなべさん
民宿では初めてあった人でも直ぐにワイワイと話せるけど、道ばたでは声をかけると変人扱いになるでしょ。
同じ宿にいるだけで安心感を持つって言うのが不思議だなといつも思います。

若い女性の話の内容が飛び跳ねてるような勢いで進行して行くのには疲れました。
翌日、朝食の時に何時まで話したのか聞いたらAM2時までだって。
ついて行けません。
ま、でもこんな時間もたまには良いかもね。
Posted by 夏が好き at 2013年09月26日 08:43
pixさん
この島、小さいけど結構広いよ!?
今回は西や東、北を何度も行き来しました。

旅の内容はね、行く前に見たい目的地に対応した道順を調べてメモしてあるので、よほどのことがない限りそのルートで廻ってました。
だから写真の順番を見ればどこだというのが分かるようになってるんです。
でも時たま、予定外の新たな場所の発見とかあるので多少狂うときもありましたけど・・

石碑とかの文字内容は書き留められないので、写真を撮って後でその内容を見てます。
小さな碑でも拡大すれば内容は十分読めます。

出発する前に、ICレコーダーとカメラ用のGPSを持って行こうかと思ったけど荷物になるから止めました。
いま、写真を見ながらその時の雰囲気を思い出して2度目の旅をしてます。
記憶はまだあるので、現時点ではまだボケはないようだ!!

あれは何だろうね、トンボにしては線が一本多いような、わからん。
Posted by 夏が好き at 2013年09月26日 08:52
どの写真の入道雲もカッコいいですね!

私がイメージする沖縄の入道雲。
雲の下が海と平行にスパっと切れてる入道雲です。
先日行った沖縄では、残念ながら見ることができませんでした。
Posted by ao-siro-kimidoriao-siro-kimidori at 2013年09月27日 13:57
ao-siro-kimidoriさん
天気が良いと沖縄の青い海と周囲の緑、青い空に白い入道雲は夏の暑さを感じさせてくれます。
こんな風景は大好きで、部屋中に貼り付けていたい感じです。

今写真を整理中ですが、今回の旅では1万枚位ありますので整理も大変な状態です。
約半分くらい整理が終わりましたが、全部終わる前にまた訪沖かな^^;)
沖縄良いですよね。
Posted by 夏が好き at 2013年09月27日 16:13
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。