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2013年12月05日

沖縄の旅(竹富島その2)No47

これから集落をふらふら散策してみます。
竹富島には水牛乗り場が集落の仲に2カ所有ります。
先ほどの水牛車は新田観光でしたが、今度は竹富観光の水牛車とすれ違いました。
沖縄の旅(竹富島その2)No47

直ぐ側に竹富観光センターがあり、水牛がパラソルの下で一休みしています。
やはり直射日光は熱いんでしょうね。
言いたいことがいっぱいあるでしょうが、文句も言わず、とても働き者ですね。
かわいそうになってきます。
沖縄の旅(竹富島その2)No47

集落のほぼ中央に「東パイザーシ御嶽 (アイパイザーシオン)」があります。
この看板の説明ではこの島の御嶽の中心のようですね。

「東パイザーシ御嶽 (アイパイザーシオン)
集落の中にも周囲にも、神をまつる拝所や斎場があって、大切にされています。
なかでも御嶽はもっとも重要な聖地で、ここには島の人々の生活を守る神が住むと信じられています。
竹富島には御嶽が28か所ほどあり、ここを中心として行われる祭りは、島の人々の大切な生活の一部になっています。
御嶽にはそれぞれ意味があり、この東パイザーシ御嶽は島をつくり、島を育てる神がまつられているといわれます。」

こんな小さな島に28カ所も御嶽があるのは驚きました。
島、生活を大切にする気持ちの深さを感じます。
沖縄の旅(竹富島その2)No47

そばの民家の屋根には威嚇するような威勢の良いシーサーが居ました。
沖縄の旅(竹富島その2)No47

その直ぐ側に竹富島郵便局がありますが、この屋根にも力強いシーサーが居ます。
建物は以前、見た時より綺麗になったような感じでした。リフォームしたのかな。
沖縄の旅(竹富島その2)No47
沖縄の旅(竹富島その2)No47

竹富港まで行ってそこから海岸に沿って北方面に行ってみました。
最北の海岸側に美崎御嶽 (ミシャシオン) の鳥居があり、こう書かれています。

「美崎御嶽 (ミシャシオン)
美崎御嶽は航海安全・海上平安の神として崇められています。
島の人々が、旅に出たり、帰ってきた時に祈願をしたり、感謝をする御嶽です。
この先のミシャシ海岸は、かつては島の主要な港として、大正年間頃まで使用されていました。
今もガンギ(桟橋)跡が見られます。」
沖縄の旅(竹富島その2)No47

この海岸から正面に石垣島が見えます。
沖縄の旅(竹富島その2)No47

説明にもあった「ガンギ(桟橋)跡」が石垣島方面に向かって痕跡があります。
崩れていてはじめはよく分からなかったけど、よく見てたら沖に向かって桟橋があったような石の積み跡がわかります。
沖縄の旅(竹富島その2)No47

さらに進むと「安里屋クヤマの墓(あさとやックヤマのはか)」がありました。

「西表国立公園 
安里屋クヤマの墓

安里屋のクヤマは、十八世紀前半に竹富島の安里家に生まれたと伝えられています。
クヤマは絶世の美女と言われ、目差主(メザシシュ:役人)の賄女に望まれますが、きっぱりと断ったと言われています。
このクヤマの生き方を唄ったのが、沖縄の代表的な民謡として現在でも歌い継がれている「安里屋ユンタ」です。

「安里屋ユンタ」
一、安里屋(アサドーヤ)ぬ クヤマにヨー
  目差主ぬ くゆたらヨー
    ◎ハーリヌ ツィンダラ カヌシャマヨ
二、目差主や ばなんぱヨー
  あたる親(シュ)や くりゃおいすヨー
    ◎ハーリヌ ツィンダラ カヌシャマヨ
三、んぱてぃから みささみヨー
  べーるてぃから ゆくさみヨー
    ◎ハーリヌ ツィンダラ カヌシャマヨ
四、んぱてぃすぬ 見る目んヨー
  べーるてぃすぬ 聞く耳ヨー
    ◎ハーリヌ ツィンダラ カヌシャマヨ
  (以下、省略)」

難しくて歌の意味が全く分かりません。

この当時の絶世の美女はどんな雰囲気だったんでしょうね。
とても気になります。
沖縄の旅(竹富島その2)No47

この側の海岸はけっこう遠浅のようで、かなり潮が引いていました。
満潮時間は夜のようなので今回は見る事が出来ませんでした。
沖縄の旅(竹富島その2)No47

安里屋クヤマの生誕の地が集落のなごみの塔の近くにあるようなので行ってみました。
沖縄の旅(竹富島その2)No47

この周辺にも御嶽がありますので廻ってみます。
まずは西塘御嶽 (ニシトーオン)です。
説明ではこのように書かれていました。


「西塘御嶽(ニシトーオン)
竹富島の人々が敬愛する西糖は、一五〇〇年のオケヤアカハチ争乱のとき、八重山に派遣された琉球王府軍の大里大将(オオザトタイショウ)
に見いだされ、王府に仕えました。
その間に、園比屋武(ソノヒャン)御嶽の石門を築造しました。
また、首里城の城壁の修復や弁ケ嶽の石門の築造も行ったと言われており、当時王都首里において盛んだった石造り建築の優れた技術者でした。
それらの功績によって、西塘は一五二四年、竹富大首里大屋子(タケトミオオシュリオオヤコ)に任じられて錦衣帰郷し、竹富島のカイジに蔵元(役所)を
置いて八重山全域を統治しました。
この場所は、西糖のお屋敷でしたが、死後お墓が造られ、後に島の守り神として祀られました。
ここでは西塘大願い(ニシトウフーニガイ)のほか、神司(カンツカサ)や島の役職者が祭り毎に祈願に訪れます。
現在は沖縄県の文化財に指定されています。」
沖縄の旅(竹富島その2)No47

次は少し北側にある世持御嶽に向かいますが、暑いのでその手前にある「パーラーぱいぬ島」に寄って一休みしました。
パーラーと言っても都会と違って田舎らしい素朴なとても感じの良いお店です。
沖縄の旅(竹富島その2)No47

この暑いときに冷たいものを飲むか食べるかですが,氷りぜんざいが美味しそうだったので1杯食べて、物足りなかったので
もう1杯注文したらお店のおばさんが、「少なかったかい?」といって100円値引きしてくれました。
決して少なくはなかく、喉が渇いていただけだったのに誤解されてしまいました。
申し訳ないと思いながらも100円はしっかり頂きました。
食べるのに夢中で、注文した氷ぜんざいの写真を取り忘れた!
沖縄の旅(竹富島その2)No47

身体も冷え、喉も潤ったので世持御嶽(ユームチオン)に向かいました。

「世持御嶽 (ユームチオン)
ここは、琉球王府時代の村番所跡であり、竹富村誕生の1914年(大正3年)から1938年(昭和13年)まではここに村役場がありましたが、
その跡地に、火の神と農耕の神を祀ったのが世持御嶽です。
秋の戊子(ツチノエネ)の日を中心にした十日間の種子取祭は、国の重要無形民俗文化財に指定さています。
種子取祭は、五穀豊穣と島民の健康繁栄を祈願する島最大の祭りで、七日間と八日間は神事、奉納芸能、それに世乞い(ユークイ)の行事が
夜を徹して行われます。
殊に奉納芸能は70演目余りが幕間なくつづき、島全体が湧き立ちます。
この周囲は拝所が集中して聖域をなしているため、竹富島の昔からの森が残されています。
種子取祭はこの場所から、島全体へと祭りの場を広げていきます。」

ここでは竹富島最大の祭祀である種子取祭がこの場所で行われるんですね。
沖縄の旅(竹富島その2)No47
沖縄の旅(竹富島その2)No47

ここから直ぐ横に玻座間御嶽 (ウーリャオン) があります。
この玻座間御嶽はこのような話があります。

竹富島の始祖である6人の王のうちの1人、「根原金殿」を祀っています。
根原金殿は、屋久島から渡来したとされ、玻座間村の祖として祀られています。
粟の耕作に努めたので「粟の神」とされます。
一番勢力が強く、徳も高かったとされ、各村々で個々に行われていた種子取祭を一つに統合しました。[西集落]
沖縄の旅(竹富島その2)No47

いったん宿で食事を済ませて、夕日を見に西桟橋に出かけました。
でも雲が多くて今日の夕日や夕焼けは難しそうです。
沖縄の旅(竹富島その2)No47

徐々に人が桟橋に集まり始めました。
かなり多くの人です。
沖縄の旅(竹富島その2)No47

結局夕日はこんな感じで、夕焼けは全く駄目でした。
太陽光のある部分は真っ赤なので上空の雲の厚みが薄ければ綺麗な赤に染まったでしょうね。残念でした。
沖縄の旅(竹富島その2)No47

民宿に帰る途中にある「なごみの塔」に登って集落を見ました。
やはり明かりは少ないですね。
沖縄の旅(竹富島その2)No47

明日は石垣島に移動します。

<<続く>>




Posted by 夏が好き at 16:34│Comments(2)
この記事へのコメント
いつもいつも、すごい写真ばかりだ。
内容も豊富すぎて、コメントなに書いたらいいのかわからないほど。
西桟橋、僕が行った時も人が多かった。でも、人も素敵な被写体になるって感じました。
夏が好きさんの沖縄の海、けっこう引き潮が多いかも。
なんかその方が新鮮な感じだ。
種子取祭に行ってみたいなあ。
クヤマ うちなーぐち話す女性であれば、それだけで十分。
Posted by おきなべおきなべ at 2013年12月05日 22:47
おきなべさん
おはようございます。
今回は海の写真が無くて島内の様子だけでした。
西桟橋で逆光に写る人の姿風景はとても好きな一つです。
人のシルエットはそこに一つのドラマを感じてしまいます。

今回の旅ではちょうど昼が引き潮時間だったため殆どの写真が引き潮状態の写真です。
満潮時とかなり違うと思うので今度は満潮時に行ってみたいですね。
Posted by 夏が好き at 2013年12月06日 09:14
 
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