新しい記憶

続いて彦根城内の内堀沿北東にある玄宮園に入ってみます。
ここは第四代当主直興が1677年（延宝5年）に造営した大名庭園で、中国の瀟湘（しょうしょう）八景にちなんで選ばれた近江八景を模して
造られた縮景園です。





庭に一部に沖縄のアコウの気根のような根が張りだしていました。



園内の中央部分に鳳翔台という茶室があります。
ここは藩主が客人をもてなすための客殿です。
美しい庭園を観賞しながらお茶を楽しんだようで、今でもお菓子付きの薄茶を500円で味わえます。


玄宮園を出たところは小さな公園（金亀児童公園）になっていて、ここに井伊直弼大老像が建っていました。
この銅像は、最後の官職だった正四位上左近衛中将の正装をうつしたものです
この側の看板にはこのように書かれています。
「開国の英雄井伊直弼は、文化１２年（１８１５年）に彦根城下の下屋敷（槻御殿）に生まれ、嘉永３年（１８５０年）３６歳で彦根藩主となり、
安政５年（１８５８年）には江戸幕府の大老職となった。同年６月、直弼は我国の将来を考えアメリカとの開国を英断。
この大偉業をなしとげた直弼は、心情をくむことのできなかった人々によって安政７年（１８６０年）３月３日桜田門外で暗殺され４６年の生涯に
幕を閉じた。」


彦根城を出、中堀にそって「夢京橋キャッスルロード」に向かいます。
その途中、また綺麗な桜と出会いました。



「夢京橋キャスルロード」は白壁と黒格子の町屋風に統一された街並みで、江戸時代の城下町をイメージしています。


半鐘が取り付けられた看板のある、こんな銀行もありました。


次は京都に戻る途中にある近江八幡に行きます。

＜＜続く＞＞